富士ホーロー 片手天ぷら鍋で作る
シャインマスカットのアグリーダ編

今回は、富士ホーロー の片手天ぷら鍋を使って、シャインマスカットのアグリーダを作ります。

アグリーダとは、完熟する前の未熟なブドウを絞って作った果汁のことです。

古代ギリシャ時代から、未熟なブドウの果汁は料理や薬として利用され、夏場など、食材の鮮度が保てない季節には、保存が効く酸味料として活用されていました。
ギリシャ語で「アグリーダ」、フランス語で「ヴェルジュ」、英語で「ヴェルジュース」と呼ばれていて、レモンの代わりになるほどの爽やかな酸味とほのかな苦味があり、魚のマリネやカルパッチョ料理にとても合います。
炭酸水で割ったり、そのままストレートで飲んでもおいしいドリンクです。
汗をかく夏の季節にぴったりで、夏バテで元気が出ない時にアグリーダの酸味が体に染み渡り疲労回復に役立ってくれます。

我が家で作っているシャインマスカット。
たくさん間引くので、冷蔵庫に入りきらないほどアグリーダができます。

未熟なブドウは酸が強いのでアルミ鍋だと錆びて傷んでしまいますが、ホーロー鍋はガラス質の釉薬でコーティングされているので、酸の量が多くても安心して使えます。

作り方

今回は、2房くらいでできる量で作ります。

  1. シャインマスカットを洗ったらキッチンペーパーで水分を拭き取ります。
  2. フードプロセッサーで粗めにかける。
  3. すくいざるなどで濾します。
  4. 蓋はせず、中火で沸騰させます。酵母の活動を停止させるために加熱します。
  5. これくらい泡が出てきたら火を止めます。
  6. 灰汁をすくうと透明度が増し濁りが少なくなります。 コーヒーフィルターやガーゼなどで濾すと完成です。
  7. 冷めたら冷蔵庫へ。

アグリーダで作る真鯛のカルパッチョはレモンよりまろやかな酸味でおいしく、魚の甘みが増すように感じました。

夏の一品にいかがでしょうか。

製氷ケースに入れて冷凍保存もおすすめです。

フォトグラファー

田邊美樹

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